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歯のレーザー治療って?

レーザーは放射された光をレンズを用いて一点に絞り込むことにより、金属の加工、外科処置、通信などに用いられます。また、カラオケやレーザー光線によるショーにも使われ、私たちを楽しませてくれます。

歯科では、レーザーメスとして使用すれば、殺菌と血液の凝固をしながら、増殖したり腫れた歯肉を切ることができ、ほとんど出血もしません。

歯の表面のエナメル質に照射すると、虫歯菌の作る酸に強くなり、そこにフッ素を塗ることにより、虫歯の予防になります。初期の虫歯なら、歯を削らずに虫歯菌を殺菌し、歯を酸に強く、硬くすることができます。さらに、そこにフッ素塗布か、光で固まるレジン(硬質のプラスチック)を塗ることで虫歯の進行を止めることができます。

また、歯周病で歯肉から出血したり、膿が出ているようなときも、レーザーの照射で歯周病菌を消毒し、殺菌することが可能で症状を改善することができます。生まれつき歯肉が赤黒く悩んでいる人のメラニン色素の除去はレーザーを使えば可能です。

レーザーはこのように有用なものですが、現在、保険ではレーザーによる歯科の治療は診療報酬には評価されていません。

いずれにしても、レーザーは20世紀最大の発明の一つといわれ、これから歯科の領域においても、ますます使用範囲が増えるものと思われます。

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