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フッ素とフッ化物
フッ素とは
フッ素は地球上にある約百種類の元素の一つで、量の多い順に元素を並べた場合、土壌中には18番目、海水中では12番目になります。つまり、私たちをとりまく自然環境の中に広く分布しています。私たちの体もフッ素を構成元素の一つとしており、人体に含まれるフッ素の割合は13番目に多いのです。
フッ素は反応性が高く、他の元素と容易に結びつきやすいため自然の中ではフッ化物として存在しています。自然環境の中のフッ化物が虫歯の予防法の一つになることが発見されたのは1930年代です。その後、様々なフッ化物の応用法が世界の多くの国々に広がりました。WHO(世界保健機関)、FAO(国連の食糧農業機関)、国際栄養学会、英国王立医学協会など世界で多くの専門機関や学会がフッ化物を「有益な」栄養素と認識しています。
人間が一日に摂るフッ化物の量
歯のフッ素症や骨フッ素症などの慢性副作用を生じることのない許容摂取上限値は、1~3歳で1.3㎎、4~8歳で2.2㎎、9歳以上で10㎎です。また、副作用を生じることなく最大の虫歯予防を発揮するフッ化物の適正摂取量は体重1㎏あたり1日に0.05㎎となっています。
私たちが普段食べる食事の中にも微量のフッ化物が含まれており、毎日食物から1~2㎎のフッ化物を摂っています。さらに飲料水から適量のフッ化物が補われると虫歯予防に効果的です。市販されている歯磨き粉の大半にフッ化物は配合されています。
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